危機を乗り越えていく、みかん農家

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JGC(JAL Global Club)の 会員誌Agoraの記事でちょっと気に入ったフレーズがあった。

連載Biz Trend 94の「みかんの危機」

リード文:

日本の冬を代表する果物、みかんが危機に瀕している。
若い世代を中心とした昨今の果物離れ、果物以外のライバルー。

今回は危機に対応する生産者と、代表的なみかん産地を取材、復活の糸口を探った。

そうか。子供の頃は、冬になるとほぼ必ず、段ボール一箱のみかんを買って、ほぼ毎日数個ずつ食べていた。

最近は、まとめてみかんを買うことも少なくなった。昨年末、イタグレ仲間とみかん狩りに出かけて取ってきたみかんを毎日食べて、すこし懐かしい気分になっていた。

最近は、みかんの売り上げもだいぶ減ってきて、みかん農家も直販や、ちょっと特徴のある営業をしていかないと生きていけない状況にあるとの記事。

そういえば、先日伺ったみかん狩り農園も、ドッグランの併設でみかん狩りの顧客を増やす努力をしているんだろうなぁと改めて認識。

そんな記事の中で気に入ったフレーズ。和歌山県の老舗みかん園、観音山フルーツガーデン五代目当主、児玉典男(ふみお)さんの一言。

「お客さんが見えてくると作るべきものが見えてきます。例えば、青くて酸っぱいみかんが好きというお客さんには、従来売り物にならなかった青いみかんが熟れてお金になる。1000人に1人でもニーズがあれば、全国で12万人の市場があるという計算になります。」

なるほどね。ニッチな要求に応えて、従来売り物にならなかったものを売っていく。12万人の市場。デカいじゃないですか。まぁ、1000人に1人の「すっぱいみかん好き」が観音山フルーツガーデンに全員リーチするわけでは無いでしょうけど。その10分の1としても1万人強。そのまた半分がファンになってくれたとしても、イイ商売ですよね。気になって、検索して、観音山フルーツガーデンのWebを見たら、ニッチな要求に「付加価値」を付けて、更にビジネスチャンスを広げる商売もやっておられる様子。

広くマスにウケるものだけを売っていくのでは無い、ニッチを目指して商機を広げて付加価値も加えていくを、なかなか難しい「農業」で成功している事例ってことになるんですかね。おもしろく読ませていただきました。

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