思わず買った。というか予約した。本日到着。
これは、イイ。楽しい。営業的理由からだろう、スティーブ・ジョブズ押しの表紙だけれども、内容はジョブズだけじゃない。
シリコンバレーを中心としたIT創世記の「ヒト」を中心とした記録写真集。
HONZでの成毛 眞さんのレビュー ((特別寄稿文からの抜粋)) で知ってすぐにAmazonで予約。
1985年から2000年にかけてシリコンバレーを訪れては25万枚もの写真を撮影した。撮影にあたっては映像人類学の視点から、人物や背景だけでなく、書類や黒板などに書かれた文字も人類史的な記録として残している。本書はその記録の一部を写真集にまとめたものである。
著者のダグ・メネズはUCSFでフォトジャーナリズムの学位を取得した報道写真家。成毛さんの称する「夢のような15年間」が、彼の切り取ったイキイキとした白黒写真と解説文でよみがえる。そう。表紙のジョブズの白黒写真だけではない。本書に収められた写真は全て白黒。しかも、成毛さんの指摘が正しいとすれば、全てがフィルムで撮影されたハズ。それぞれの写真の粒状感から考えても、その推察は正しいはず。
プロが使える本格的な一眼レフのデジカメをニコンが発売したのは1999年のことだ。したがって、本書に掲載されている写真はすべてモノクロのネガフィルムに記録されたものである。シリコンバレーの黎明期はアナログとデジタルが混在していた時代でもあったのだ。
一気に読み進めて、やはり、自分が白黒写真が好きなことを改めて意識した。写真は全てすばらしい。印刷もなかなか、わるくない。ただの記録写真を超えて、芸術作品としても価値があると思う(記録写真に芸術性が無いという意味ではなく。。。)。
生プリントを見てみたい。成毛さんの記事によれば、
スタンフォード大学図書館がダグ・メネズ・フォトグラフィー・コレクションとして収蔵した。
らしいので、何処かの美術館で(SFMOMAあたりが有望か?)、展示してくれないだろうか。
無敵の天才たち スティーブ・ジョブズが駆け抜けたシリコンバレーの歴史的瞬間 | ||||
|